ドライバー時代に経験した、
ある社長様の落胆

私はもともと、大手役員運転手派遣会社でドライバーとして働いていました。
普段の生活ではなかなか出会えない社長様や有名人、政治家の方々と接点のある仕事をすれば、自身の視野が広がるのではないかと期待し、20代の頃にこの世界に飛び込んだのです。

それから10年以上。第一線で活躍されている方々と同じ時間を過ごしながら、

「お客様の本当の望みにどうすれば気づけるか」
「喜んでいただくためにすべきこと、避けるべきことは」
「信頼関係を築くためにはどう動くべきか」など、

多くの大切なことを学ばせていただきました。

なかでも大変お世話になったのが、長年ドライバーを務めさせていただいた社長のＡ様。
その方の落胆を見てしまったことが、私に起業を決断させました。

ある日、家庭の事情でどうしても勤務に入れなかった私に代わり、別のドライバーがＡ様をお迎えに上がりました。
するとあろうことか彼はＡ様に「ここ、芸能人の●●さんも住んでいるんですよ」と、軽率に言ってしまったのです。
こんな人間をドライバーとして信頼できるでしょうか。
Ａ様を裏切ってしまったという衝撃が「絶対に信頼できるドライバーを派遣する会社を、自分がつくる」という強い思いを生み、
役員運転手派遣会社「トランス・ミッション」として起業することとなったのです。

個人の能力に依存せず、
ドライバーの質を上げる

その時の想いが核となり、経営理念には「お客様の命と財産を守る」という言葉を記しました。
まず「命を守る」。
私たちドライバーは、お客様の命をお預かりする仕事です。
普段からお客様の車の管理、点検を確実に行い、安全運転で大切な命を守ります。

そして「財産を守る」。
財産と言っても、金銭に限りません。
機密情報の漏洩は、お客様が築き上げてきた地位、立場、生活を一瞬にして奪い去ってしまいます。
守秘義務を徹底することについて、私は誰にも負けない強い思いを持っていると自負しています。

そのために大切なのは「教育」です。
この業界は経験値の高い転職者が多く、個人の経験を頼りに自社での教育が疎かになりがちです。
しかしその慣習こそがA様のような事態を生んでしまうのではないでしょうか。
弊社では、他社よりコストをかけてでも教育担当をきちんと人員配置し、ドライバー全員が高い意識で業務に臨めるようにしています。

「あなたなら…」と言われるドライバーに

私はドライバー時代、お客様に「宮内さんなら…」と言っていただけることが幸せでした。
「宮内さんなら、大丈夫」「宮内さんなら、ここは任せておこう」、なかには貴重品を置いたままで車を後にする社長様も。
より一層、その方の信頼に応えられるよう頑張ろうと思ったものでした。

私たちの仕事は、流しのタクシードライバーとは違います。
相思相愛となれば、社長様が引退されるまで長年お付き合いするドライバーもいるわけです。
社長様の微妙な表情の違いで、どんな言葉をかけるべきかまで分かるようになります。
そんな濃い付き合いをありがたく思い、「あなたなら…」と言っていただけるドライバーを、全員が目指していきたいと考えています。

高齢化が進むこの業界。
弊社には経験豊富なベテランドライバーも在籍していますが、平均年齢は40歳以下。
柔軟な思考やとっさの判断力があります。
現代に合ったITも積極的に利用しながら、業界の新しい風になれたらと思っております。

ぜひ一度、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。